ブログ

BLOG ブログ

2022.05.02 ブログ昆虫マット

ロイーネ製カブトマット 現地レポート

どれくらい手間暇かけて作っているのか、現地に行って確かめて来ました!

 


当店、一番人気のロイーネ製カブトマット

 

当ショップイチ押しで、一番人気のカブトマット ですが、すぐに在庫切れになって売り切れてしまうので、ロイーネの社長に「何袋でも良いのでとりあえず頂けるだけマックスで入れてください。」とお願いしてます。産卵用マットではないので、夏場だから沢山必要になるってものでもないのですが、それでもやっぱりこれからの夏に向けての季節はいつも以上に品薄になるので、これは電話なんかでお願いするだけじゃダメだなと、できるだけ沢山確保するべく、これはもうロイーネ社まで行ってお願いするぞ!と京都から約600km車を走らせロイーネの社長に会いに行ってきました。 以前から社長には「沢山渡してあげたいけどそんなに沢山は出来ないんだよ、嘘じゃないよホントなんだから、ちょっと京都からだと遠いけど、機会があったら見に来てよ全部見せるから」っておっしゃっていたのもあり、仕入れ数増加のお願い&実際にマットを作ってる工場まで行ってきました。

 

  工場見学 4月12日

 

 

群馬県の、のどかな田園風景の中にマット工場はありました。上の画像のは製造している棟の中、初めの印象は あれ?想像と違うぞ。 おが粉が積み上げられたりしてないぞと思いました。同じ広さの棟が隣にもあり、そこはおが粉の山が両サイドに。いわゆるイメージしていた感じのマット作ってる場所っぽい感じでした。そちら側には奥にはおが粉をフルイにかける巨大フルイ機があったりしたのですが、私としたことが、そちらの棟の撮影をし忘れてます。↑の画像はマット工場なのか、見ただけではわからない感じですが、隣の棟はいかにもマット工場っぽい感じでした。

 

マット作ってる場所なので、コバエいっぱいだろうと覚悟して行ったのですが、全然コバエとか居ませんでした。 これすごいことだと思うのですよ。

 


これはロイーネの画像ではなく別の画像ですが、隣の棟にはこんな感じでおが粉が積まれてます。

 

おが粉の山はいくつかあり、種類も何種類かあったので、ブレンドされて作られているんだなとわかります。おが粉も社長のこだわりが詰まってました。当然国産の元の木材から厳選してそれをおが粉にしてもらってるそうです。それを大きなふるい機にかけて、目を一定の大きさに揃えてあるそうで、その状態で概ね100日前後、寝かせておくそうです。

 

 

発酵させる前はこんなに白っぽいんですね。

 

このおが粉が山の様に積み上がって状態で、2〜3回攪拌して発酵させて 袋に詰められて出荷される・・多くのマットがこうやって作られているらしいです。

 

社長曰く「これだと真ん中は発酵されるけど、外側は発酵仕切れない部分が出来る。でも大抵はこれで出荷されることが多い、袋に詰める前に、発酵してる部分と発酵しきれていないものをある程度均一に混ぜ合わせて袋に入れちゃう。」

 

だから、中には袋に入れた後に発酵してしまって 袋を開けた時にぷ〜んと発酵臭がしたりするんだな。

 

社長曰く「ウチはこうやって完全に屋内に置いてるけど、中には雨だけかからない様に屋根はあるけど壁がない、ほぼ屋外じゃんみたいな環境で作ってるところも多いので、コバエやダニなどの雑虫の卵を産み付けらたまま製品になってる、だからコバエが湧くマットがあったりするんだよ」

 

なるほど、確かに 一度冷凍処理した方が良い様なマットありますよね、発酵臭がしてすぐに使えないマットとかも。

 

季節にもよりますが、夏場だと気温も高いから山積みおが粉を、ショベルで攪拌して2〜3ヶ月で仕上げて出荷されるマットだと、短期間で大量生産できそうですね。

 


人が3人ぐらい入れそうな撹拌機

 

想像をはるかに超える大きさの撹拌機でした。 この攪拌機に先ほどの100日前後寝かせておいたオガ粉を入れて充分に攪拌させてたっぷり酸素を供給するらしいです。

 

社長はこれを ” 釜” と 言ってましたが、 充分に攪拌したあとに この四角の鉄の容器に小分けして入れてマットを管理していくらしいです。

ちなみに この一箱 ”一釜”で 10リットルの袋マットが 概ね200袋前後出来るそうです。

 

 

 

「ちょうど今朝仕込んだものがあるから、手を中に入れて見て」と社長に促され

マットを触ると温かい。 

「もっと奥まで突っ込んでみて」と言われ グッと奥に腕をいれると

あつい!

「熱いでしょ、だから仮にどこからか飛んで来たコバエが居たとして、卵を産み付けたとしても、この熱で全部死んじゃうんだよ」

ほほ〜 なるほど

で、もしかして これ何度も繰り返してる?

発酵させて、発酵が一旦終わって熱を冷まして落ち着いたら、

またこの撹拌機に投入して酸素いっぱい含ませて発酵させているらしいです。

「7〜8回はするんだよ〜」と社長。

8回! マジですか。

 

 

 

確かに、これを見るとよくわかります。

暑い夏場に仕込みスタートした場合、7回 それでも3ヶ月以上掛かりますね。

11月29日に仕込みをしたものは8回 8回目が4月2日となってる。5ヶ月掛かってますね。

1釜づつ マットの状態をチェックしながら、完全に発酵させるまで繰り返されてます。

そして、出来上がったものをもう1〜2ヶ月寝かせて、マットが完全に落ち着いた状態で

袋に詰めるらしいです。

前段階で100日前後、そして釜に移して4〜5ヶ月仕込み、プラス1〜2ヶ月寝かせてから

袋に入れて出荷って・・・・

1つの釜が出来上がるのに7〜8ヶ月も掛かってるじゃないですか!

マジで手間暇掛かってました。

 

 

 

 

マットが出来上がっていく感じ、画像でわかって頂けますでしょうか、発酵が進むとだんだんマットが変化してますね。

 

そして、思わず工場内の 釜 の数を数えてしまいましたw。

 

「社長、これじゃ1ヶ月にちょっとしかできないじゃないですか!」

 

社長曰く「だから 出来ないんだって言ってるでしょ〜 時間も掛かるし 今見えてるこの分しか出来ないんだから。でも自信を持って言えるよ、ウチのマットはいいマットなんだよって」

 

わかってますよ〜社長 よーくわかってます。 幼虫の食いっぷりが違いますもの。

 

このマットが有名ブリーダーさんご用達なのも納得だし、大量に生産されて居ないのもわかったけれど、この生産量じゃ、このマットを使いたいって思う全国の昆虫愛好家やブリーダー方にもれなく供給するのはちょっと不可能に近いのではと思いました。 

 

当ショップでこのマットを購入出来ている方は、ラッキーなのではと、改めて思ったりしました。

 

沢山出来ないことを目の当たりにしたばっかりだけど、社長には今以上にマットをウチのショップに回してください!!と改めてお願いして帰って来ましたよ。

 

せっかく行ったので、マット仕入れて帰って来ました

 

 

 

訪問する数日前にしか連絡をしていなかったので、社長も予定外だったと思うのですが、せっかく群馬の工場まで行ったので、手ぶらで帰るなんてもったいないw もしかしたら他のショップさん用だったかも知れないマットを、これでもか!って普通乗用車のトランクに詰め込んで、600km走って京都に戻って来ました。

積んで帰って来たマットは、この2週間でどんどん売れていきます。

まだ少し 在庫ありますが、次回入荷まで持つかどうか・・・

一生懸命 お願いして来たので、昨年よりも少しは多い目に確保できる事を期待してはいますが、それでも在庫切れの際は、しばらくお待ちいただかなければならない事をご了承くださいね。

実際に使ってみていいマットだって事で イチ押しマットとして販売してきましたが、工場へ行って製造過程を見てこれは確かに、他のマットと全然違うと確認出来ました。

一層 イチ押しマットになりました。イチ押しなんだけど、在庫の確保がとても厳しい。 ジレンマですね。

でもまだ使ったことのない方で、大型カブトムシを!って思ってる方は是非一度 試してみてほしいです。

やっぱりイチ押しですねw

 

 

 

 

 

page top
お問い合わせはこちら